2017/12/21
下宿を前提にしなければ、志望校を選べないケースもある。そこで、着目したいのが「県人寮」だと、ファイナンシャルフィールド(12/21)が状況を報じた。それによれば、全国大学生協協同組合連合会「第52回学生の消費生活に関する実態調査」(2016年10月~11月実施)の資料によると、1都3県に通う大学生の1か月の生活費(支出合計)は13万2310円となっている。これを親の仕送りやアルバイト、奨学金で賄っている。支出の内訳の中では、食費が2万7510円、住居費(光熱水費含む)が5万9920円となっており、この2つで全体の約66%を占めている。ポイントは食費と住居費だ。
これらを一気に節約する方法に県人寮の活用がある。県人寮(けんじんりょう)は、その道府県の出身者限定の学生寮。その道府県の育英会が運営・管理している場合が多く、「県民寮」ともいう。新潟県小千谷市や富山県高岡市のように市の学生寮もある。県人寮は、主に、都内近郊の大学へ通う学生のため、首都圏に所在している寮が多い。例えば、【公益財団法人群馬県育英会 上毛寮(東京都世田谷区)】の場合は、寮費:30,000円/月、食費:20,000円/月(消費税等込み)、寮室電気料:4,000円/月(消費税等込み)、入寮金:50,000円(2年間)。【公益財団法人 福岡県教育文化奨学財団福岡支所 福岡県学生会館(神奈川県横浜市)】では、入館費:50,000円、館費:50,000円(月額食事代含む)となっている。各県で調べ、活用を考えたい。