2017/11/18
女子栄養大(坂戸市)と菓子製造販売「かにや」(狭山市)が、毛呂山町特産の「桂木ゆず」を使った和洋折衷の菓子を開発した。これを報じた朝日新聞(11/18)によれば、ユズのブランド化を目指す半面、農家の高齢化と後継者難に悩む町が両者へ依頼。ヒット商品となれば、ユズの販路が拡大されて生産意欲も高まり、後継者育成や新規就農につながると期待する。菓子は、桂木ゆずを使った酒を練り込み皮の砂糖煮を混ぜた白あんを、固めのカステラで挟み、白チョコレートで全体をコーティングした「桂木の真珠」。
町と地域包括協定を結ぶ同大の食文化栄養学科の4年生8人が試作品をつくり、町産のユズで菓子を作ってきたかにやが量産に向くよう改良した。8人は手分けして、土産店を回って売れ筋を調べるところから始めた。最も購買力があり、勤め先や隣近所へ土産物を配る客層を30代の女性と突き止め、さらに好みを探ると和洋折衷の菓子に行き着いた。4カ月の開発期間の半分を、こうした調査に充てたという。